遠い昔のお話・・・その2

不思議な日記

前回の続きです。

私は自分が準備したお誕生日プレゼントと、

おばさんのために庭から摘んだ花を持って、

早く行こうよ!と母達を急かして、

他の人より先にちゃんの家に行った。

まだ早いから、親類が数人だけ、

茶の間で葬儀の相談中!
 

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隣組の人は、その間自由に片付けたり、炊き出しをする。

勿論、お家の方に頼まれたことはかならずやり、

逆にしてほしくないと言われたことは絶対にしないのがルールだ。

 

私は真っ先に、おばさんに言われた押し入れを開けて座布団とかを出して、

さもお手伝いしてるみたいにやっていた。

そしたら奥に可愛いラッピングしてある箱を見つけたから

「これだ!」と手に取り、部屋に籠っていたKちゃんの元に走った!

見つけた箱は、私がラッピングしてもらった包装紙とおなじだから、

絶対にこれがプレゼント!間違いない!

 

ドアを開けたらKちゃんが小さく体育座りして泣いていた。

ユックリ近づいて、私も隣に座った。

それから、こんなときになんだけど…

といって「お誕生日おめでとう」と小さく言った。

 

それから、これ私からのプレゼントと、

私からのプレゼントを渡してから、一呼吸してこれね、

座布団とか出すお手伝いしてたら見つけたの!

私と同じ包装紙だから、きっとおばさんからのプレゼントだよ!と渡した。

 

Kちゃんはビックリしてから泣き止んで、ソーッと包みを開いた!

中身は可愛いぬいぐるみだった。その中にはお誕生日おめでとう。

これから1年沢山笑って楽しい1年にしてね!

とメッセージカードが入っていた。

 

あのお店は、お願いすると無料で

メッセージカードを入れてくれるの!

私もお願いした。

 

このぬいぐるみは彼女には誕生日プレゼントでもあり、

母親の遺品にもなってしまった。

 

彼女は今もそのぬいぐるみを大事にしている。

そして、二人の子供の母として頑張っている!

きっとおばさんは見守ってくれているから、

何事もガンバルと、彼女は私に言った。

 

お互い家庭を持ち、なかなか会えなくなってしまったが、

メールや電話で私達は今も強く繋がっている。

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