迷子の小さな少女 その2

不思議な日記

その◯◯区には、昔から2つの大きなお寺さんがある。

墓地も大体はそちらに◯◯区のお宅は檀家になられている。

そこで住職さんに聞いたら檀家さんに居るかも?と、伺ってみた。

最初のお寺さんには思い当たる苗字はあれど、

最近越してきたかたとかで違うようだ…

住所的にも細かいところが、違う。

ガッカリしながら、2つ目のお寺さんに着いた。

 

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住職さんにお会いしたら、あちらも見えるかたで

「あんたこの子が見えるのか?」と聞くから、「はい」と。

この子がお母さんを探していて、一緒に探してます。

と言ったら笑いながら奥の方から、

檀家さんの名簿みたいなのを持ってきてくれた。

かなり前から記帳されていた。

だから、昔の住所も書いてあった!

 

住職さんが苗字と住所を1つずつ、指でなぞって探してくれて

「これじゃないか?」と、指が止まった。

本当だ!住所が同じだ。

 

少女が「これ、お母さんの名前!」とそのお墓に埋葬された

何名か書いてある名前から、美子さんと言う名前を指差した!

亡くなったのは戦時中…多分少女も同じ日に、

別の場所で亡くなった可能性が高い。

住職さんは、その日は空襲があったと書いてあるからね~…

と、お話してくれた。

そしてお母さんが眠るお墓に案内してくれた。

 

確かに、何名かとお母さんの名前があった。

少女の遺体は見つからなかったのかもしれないが

「良子不明」と、お母さんの名前に並んで、同じ日が刻まれていた。

住職さんは亡くなった先代が詳しいが、

私はまだ戦時中は小さかったから

詳しいことは解りませんと言われた。

 

その後は、住職さんがその子は私にお任せなさい。

ちゃんと供養しますから!お母さんとこに行こうな~と、

笑顔で少女に話しかけていて、少女もニコニコ笑顔で頷いた。

住職さんに我が儘を言い、お線香を分けていただいた。

近くのコンビニからお菓子や飲み物を買い、

それを良子ちゃんやお母さんたちに手向けて、手を合わせた。

今ごろはお母さんに甘えているかな…良子ちゃん。

 

我が家のち~も大活躍だったから、帰りに桜餅をお土産にした。

ち~は万歳して喜んだが…私は久しぶりの、

歩きでクタクタ…次の日から筋肉痛がやってきた・・・

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