迷子の小さな少女 その1

不思議な日記

お彼岸に入ってから、我が家の周りを何度となく行ったり来たりする

小さな可愛い鈴の音が聞こえてました。

我が家の車のキー等に鈴をつけているのだが、

大きめだから音は全く違う。

凄く小さくて可愛い透き通った音の鈴の音。

 

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最初は近所の子が遊んでてウロウロしてるのかな?

とか思って気にもしませんでした。

ところが、座敷わらしのち~が、

一生懸命玄関から出てみろ!って手を引っ張る。

「???」

 

何でかしらね?何か有るの?と、靴を履いて外へ出た。

ち~は玄関からは外に出れないから、

玄関内で待機させてドアを閉めて周りをキョロキョロ見渡したら…

 

小さな少女が「おばちゃ~ん!」て、走ってきた。

あの可愛い鈴の音は、その子が身に付けていた鈴からだった。

ただ、様子が違う!

 

どう見ても今時の格好ではなく、防災頭巾を着てモンペ?

みたいなズボンと、ブラウス姿で顔から体あちこちに煤けたような、

焦げたようなあとがあった。

「どうしたの?」

と目線を少女に合わせて、しゃがんで話しかけてみると

「お母さんが見つからない」「お家に帰りたい…」と、

半分泣きそうに話してくれた。

お腹空いてない?と聞いたら「空いている」と言うので、

待っててね!と、おにぎりと飴をあげました。

 

誰かに取られない様にするみたいに、凄い勢いで食べてました。

勿論私には見えるだけで、おにぎり自体は消えたりはしませんよ。

 

落ち着いたところで、胸に縫い付けてある住所と名前(良子)をメモしました。

この町は昔はバラバラになっていた町が、

現在は沢山合わさって1つの町になっています。

だから少女の住所の◯◯町と言うのは今はないようで。。。

だけど、ナビで探すと◯◯区と言う同じ名前の区がある。

 

そこへは我が家から徒歩でも行ける。

車は旦那が使用中だから、歩いてとりあえず探してみることにしました。

自分の勘だけが頼りの、行き当たりばったりの捜索開始!

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